街コンへ行く

そう言えば街コンへも何度も言った。
今回は、覚えている限りの街コンのことを書こうと思う。

いちばん最初の街コンは500円飲み放題に釣られて友達と2人で行ったのを覚えている。20の冬だった。居酒屋を貸し切っての街コンで沢山の参加者がいた。お料理はバイキング形式、15分単位で男性が二人組で移動していくスタイルだった。
どの男性も30前後の年上ばかりで、全く私たちに興味が無い人や教師のように人生のアドバイスをしてくる人たちばかりだった。
席に着くなり「元取るために飲まないと〜」と言い始め私たちとの会話そっちのけで飲み始めた男性二人組もいた。
この時、ブスは若くても価値がないんだなあと肌で感じた。

2回目に行った街コンは社会人なりたての22歳の時。彼氏と別れたばかりで病んでいた友達と一緒に行った。この時の街コンは比較的年齢が近い男性が多く、1回目の街コンより楽しめた気がする。
主催者の計らいで全員とLINEを交換することになったが、街コン終了後、1番好みだった男性からはLINEが来ずに終わった。自分からLINEを送る気にもなれなかった。
恋愛対象外だけどいい人だなと思った人から食事に誘われたので2回ほど行った。私が恋愛対象として見ていないと分かったのか相手は3度目は誘ってこなかった。

3度目の街コンは23の時である。職場の先輩と行った。女性3に対して男性が8というアンバランスな比率に男性軍のテンションは開始から下がっていた。
しかし、メガバンの25と23の男性に私のテンションは上がっていた。特に25歳の方はイケメンだった。
しかし、自己紹介が終わりそのイケメンに言われたことは「仕事なにやってんの?(笑)地下アイドルとか(笑)??」だった。心底バカにされていたとと思う。
当時の私は失恋ショコラティエサエコさんに影響されて、ファーコートやモヘアニット、ピンクや白が好きだった。テンションもあんな感じだったかもしれない。しかし、サエコさんのぶりっ子は顔が石原さとみの場合のみ許されるのだ。
サエコさんになりたかったブスは地下アイドルもどきにしかなれなかった。
ゲテモノブスは誰も食わない。当然収穫はなかった。

他にも何度か街コンに参加した覚えはあるが全部収穫無しだった。
どの街コンもタイプかもという人が一人いればラッキーな方だった。大抵そういう人は競争率が高いし、私はそもそもその人の恋愛対象にすら入らない見た目をしている、少し高望みしすぎているのかもしれないなあと思った。ブスではなくて美人だったらタイプの人に振り向いてもらえて今頃彼氏が出来てるだろうとも思った。虚しい、そう思った。